Le monde de la musique の欧州オーケストラ・ランキング
2006/10/14 00:00
 おかか1968ダイアリーに、朝日新聞から転載した欧州オケ・ランキングが出ている。これは元々、彼も推察するとおり、Le monde de la musique(たまにCDに貼ってあるCHOCシールの元締め)の企画である。それにしてもこれを「ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュージック」とやらず「音楽の世界」と訳すのは初めて見た。なかなか新鮮(笑)

 さてその企画が出ている号、実は友人が土産に持って来てくれて手元にあったりする。あっちにコメントしようかとも思ったんだけれど、少々長いので、ここで補完。

 このランキングは、欧州各地の雑誌編集長およびラジオの編成担当、あわせて10人に10位までの順位表を出してもらって、上から順に10点、9点、、、といった具合にポイントを振って集計したものである。
 つまり、このランキングはサンプルが少なすぎて統計学上まったく意味を為さない、ということをまず確認しておかねばならない。せめて各誌の抱える評論家連中を総動員してベスト20を募集し、その結果集計でベスト10を出したならばまだしも論じるに値するものになったかもしれんが、こんなんでは何の意味もありゃせんがな。企画の杜撰さに呆れ果てたので、実はヘッドライン以外は今さっき読んだばかりである(苦笑)
 この集計に関して文章書いてるオリヴィエ・ベラミの文章も、それだけに牽強付会に近くて、いつも以上に内容が薄い。彼の記事は「ベルリンは負けたがドイツは勝った」という一文に要約できてしまう。オイオイ。
 というわけで前置きが長くなったが、以下が10人それぞれのランキング。個人名はカットし、媒体名だけ。

クレッシェンド(ベルギー)
1位 ウィーン・フィル
2位 ベルリン・フィル
3位 シュターツカペレ・ドレスデン
4位 ロンドン交響楽団
5位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
6位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
7位 バイエルン放送響
8位 ロンドン・フィル
9位 チェコ・フィル
10位 NDR北ドイツ放響

フォノ・フォーラム(ドイツ)
1位 ベルリン・フィル
2位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
3位 ウィーン・フィル
4位 バンベルク交響楽団
5位 SWRシュトゥットガルト
6位 ロンドン交響楽団
7位 SWRバーデンバーデン&フライブルク
8位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
9位 ミュンヘン交響楽団
10位 ドレスデン・シュターツカペレ

グラモフォン(イギリス)
1位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
2位 ベルリン・フィル
3位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
4位 ウィーン・フィル
5位 ロンドン交響楽団
6位 ブダペスト祝祭管
7位 ドレスデン・シュターツカペレ
8位 バイエルン放送響
9位 ロンドン・フィル
10位 ベルリン・シュターツカペレ

MDR=フィガロ(ドイツのラジオ)
1位 ウィーン・フィル
2位 ベルリン・フィル
3位 チェコ・フィル
4位 ドレスデン・シュターツカペレ
5位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
6位 サンクトペテルブルク・フィル
7位 ロンドン交響楽団
8位 バイエルン放送響
9位 チューリッヒ・トーンハレ管
10位 フランクフルト放送響

ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュージック(フランス)
1位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
2位 バイエルン放送響
3位 ウィーン・フィル
4位 ベルリン・フィル
5位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
6位 ロンドン交響楽団
7位 ドレスデン・シュターツカペレ
8位 サンクトペテルブルク・フィル
9位 フランス国立管
10位 トゥールーズ・キャピトル国立管

ムジカ(イタリア)
1位 ベルリン・フィル
2位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
3位 バイエルン放送響
4位 ロンドン交響楽団
5位 サンクトペテルブルク・フィル
6位 ウィーン・フィル
7位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
8位 ドレスデン・シュターツカペレ
9位 ロンドン・フィル
10位 オスロ・フィル

ピツィカート(ルクセンブルク)
1位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
2位 ウィーン・フィル
3位 ドレスデン・シュターツカペレ
4位 サンクトペテルスブルク・フィル
5位 ロンドン交響楽団
6位 フィルハーモニア
7位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
8位 ベルリン・フィル
9位 バイエルン放送響
10 ミュンヘン交響楽団

ラジオ・クラシック(フランスのラジオ)
1位 ウィーン・フィル
2位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
3位 バイエルン放送響
4位 ドレスデン・シュターツカペレ
5位 ベルリン・フィル
6位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
7位 ロンドン交響楽団
8位 ブダペスト祝祭管
9位 パリ管
10位 バンベルク交響楽団

スケルツォ(スペイン)
1位 ベルリン・フィル
2位 ウィーン・フィル
3位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
4位 ロンドン交響楽団
5位 ドレスデン・シュターツカペレ
6位 バイエルン放送響
7位 フィルハーモニア
8位 ミュンヘン交響楽団
9位 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
10位 サンクトペテルブルク・フィル

トリビューン・ジュネーヴ(スイスの日刊紙)
1位 ウィーン・フィル
2位 サンクトペテルブルク・フィル
3位 アムステルダム・コンセルトヘボウ
4位 NDR北ドイツ放響
5位 ベルリン・フィル
6位 バイエルン放送響
7位 ロンドン交響楽団
8位 ヘルシンキ・フィル
9位 チェコ・フィル
10位 オスロ・フィル

 いやー、つまらん! どいつもこいつもつまらん!!(大滝秀治風に)。だけどまあ、ベスト10企画なんていうものは、よほど穿ったチョイスを狙わない限り、いずれこういうもんになっちまうのが宿命でありますな。

 ざっと見渡すと、BPOが総合3位に沈んだのは、ルクセンブルクとフランス、スイスの連中の評点が辛いせいであることがわかる。3国の地理的・歴史的位置をどう見るべきか、、、って3人しかいないのでどうしょもないが(爆)。
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